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サンプクリンドウの仲間 [リンドウ科]


231-15 リンドウ科 サンプクリンドウ属

三伏竜胆属。名前は長野県南東部と静岡県との県境~塩見岳~の南側にある “三伏峠” で最初に発見されたことによるという。

北半球の温帯~寒帯に7種分布する。花弁や萼片は4~5数性で、花冠は浅裂し、その裂片は花筒よりも短い。裂片の基部に2裂する内片があって喉部をふさぐ。日本には八ヶ岳と南アルプスの草地や砂礫地に1種のみ生育する。日本固有種で、環境省絶滅危惧ⅠB類。



  1.コマストマ・テネラ ~ Comastoma tenella ~

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淡青紫色の花冠・萼片は4裂している


 12サンプクリンドウ属 Comastoma tenella.jpg

淡青紫色の花冠は1/3ほど4裂して平開、萼は根元まで4裂している


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茎は根元で分岐している

  

撮 影 : ヨーロッパアルプス ~ドロミテ地方・パステルツェ氷河~ 2016.7.8.

Memo:  ユーラシア大陸や北米大陸、グリーンランドで隔離分布している一年草。ヨーロッパアルプスでは標高1,600~2,900m位の草地やガレ場に多く生育するという。花は筒型~鐘形をしていて、茎頂に一個付く。淡青紫色の花冠は4裂している(図鑑等では5裂の画像が多い)。萼は花冠の半分以上の長さがあり、深く4裂している(同様に5裂している画像が多い)。

日本国内では、サンプクリンドウ(三伏竜胆 Comastoma pulmonarium ssp. sectem )が自生している(八ヶ岳、南アルプス)。


 

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ハナイカリ(花碇) [リンドウ科]


231-14 リンドウ科 ハナイカリ属



  1.ハナイカリ ~ Halenia corniculata

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ハナイカリ(花碇)


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細長い花柄を数本伸ばし、その先端に花を付ける


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花を "碇" に見立てた


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撮 影: 志賀高原平床 2016. 8. 23.   2~3枚目:志賀高原一沼湖畔

Memo:  山地の日当たりの良い草原に生育する二年草。草丈は10cmから60cm。8~9月、葉腋に細い花柄を数本伸ばし、やや緑色を帯びた淡黄色の花を多数付ける。花は黄色で後方に突き出たツノ状の物(碇に[似ている)が特徴。



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ミヤマアケボノソウ(深山曙草) [リンドウ科]

231-13 リンドウ科 センブリ属

  

  1.ミヤマアケボノソウ ~ Swertia perennis subsp. cuspidata

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ミヤマアケボノソウ(深山曙草)

根生葉は楕円形または広卵形で全縁、先端は鈍形、基部に狭い翼のある長い葉柄がある。


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 帯黒青色の花 5枚の裂片

花は1~10個散房状につく。花冠の裂片の基部に、長い毛のある蜜線が2個づつ付く。花冠の裂片の幅は線形で長いものや幅の広いものなど変異が大きい。


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花冠の裂片の基の方ににある蜜線(長い毛が伸びている)


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撮 影: 早池峰山 2012. 8. 11.

Memo:  北半球の高地や寒冷地に広く分布する Swertia perennis を基本種とする亜種。北海道の日高山脈や夕張山地、本州の早池峰山や北アルプス、南アルプスの湿った草地や湿原の周辺に生育。茎には4稜があり、枝分かれしない。高さは10-30cm位になる。根生葉は楕円形または広卵形、縁は全縁で先端は鈍形、基部には狭い翼のある長い葉柄がある。



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ツルリンドウ(蔓竜胆) [リンドウ科]


231-12 リンドウ科 ツルリンドウ属



  

  1.ツルリンドウ ~ Tripterospermum japonicum

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ツルリンドウ(蔓竜胆)

斜面の沿って蔓を這わせ、他の植物に巻きついて伸びる。


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葉腋に淡紫色の花を付ける


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果実

撮 影: 1枚目:白山山麓 2012.10.7 2枚目:自宅中庭 2009.7.23.  3枚目:苗場山麓 2014.10.8.

Memo:  山地の木陰に生える多年草。茎は紫色を帯びた細い蔓で長さ50~60cmになる。葉は対生し、三角状披針形で先は長く尖り、基部はやや心臓形又は円形。8~9月頃、筒状鐘形で淡紫色の花を付ける。花冠は鐘状で5裂し、裂片の間に小さな副裂片がある。果実は紅紫色。


 

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チャボリンドウ(矮鶏竜胆) [リンドウ科]



231-11 リンドウ科 リンドウ属 - (その2)

ヨーロッパアルプス~チロル・ドロミテ地方~のトレッキング中に見つけた "ゲンチアナ節”、"メガランテ節"、"ヨーロッパハルリンドウ節" のグループの仲間のリンドウ属。



  8.チャボリンドウ G. acaulis ~

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チャボリンドウ:花冠の外側がオリーブグリーン色を帯びている


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花冠の内側にオリーブグリーン色の斑点


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栽培のチャボリンドウ

撮 影:  1~2枚目:ヨーロッパアルプス ~チロル・ホーエムート~ 2016. 7. 3.

      3枚目:アルプの里  2015. 6.18. 栽培

Memo: メガランテ節のグループ。"メガランテ" とは草丈の割に花が大きいので「巨大な花」という意味という。ヨーロッパアルプスの草原に生える小型のリンドウで、5~6cm位の青紫色の花を上向きに付ける。花冠の内側にオリーブグリーン色の斑点がある。花冠の外側にもオリーブグリーンの色が見えている。アルプスの三大名花~エンツィアン~はこの花だろう。



  9.オオバナリンドウ ~ G. clusii ~

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オオバナリンドウ ~山頂付近の草原に鮮明な青色の花が点々と見える~


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花冠の内側・外側にオリーブグリーンの色がない


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大型の花が上向きに咲く


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 花冠はチャのリンドウに比べて短いように見える

撮 影:  ヨーロッパアルプス ~チロル・ドロミテ地方~ 1,2,4枚目:2016.7.1. 

                           3枚目:2016. 7. 6.

Memo: メガランテ節のグループ。メガランテ" とは草丈の割に花が大きいので「巨大な花」という意味という。ヨーロッパアルプスの草原に生える小型のリンドウで、5~6cm位の青紫色の花を上向きに付ける。チャボリンドウ(G. acaulis )に似ているが、花冠にオリーブグリーン色の斑点がない。萼片は二重に重なり、内側の萼片は鋭く尖っていてくびれがない。

この花もエンツィアン(アルプスの三大名花のひとつ)と呼ばれているのかもしれない。



  10.ゲンチアナ・プンクタータ  ~ G.  punctata ~

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草丈が高く、山地の斜面では他の植物の中で突出している


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釣り鐘形の花が最大で7~8個も付く


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撮 影:  ヨーロッパアルプス ~チロル地方:ホッホデルゼン、ホーエムート~ 2016.7.2.~3. 

Memo: の節(グループ)なのかは?。草丈は50~60cmにもなる。茎の上部の葉腋に、大きさ3~4cm位の釣り鐘形の花を数個付ける。花弁は淡黄色で褐色の斑点が目立つ。花冠の上部が浅く5~8裂し、半開する。



  11.ゲンティアナ・ババリカ G. bavarica ~

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山の裾野のガレ場の湿ったところに群生


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茎の下部に葉が密生するが、ロゼットにはならない


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花は鮮やかで、とても綺麗な青色

撮 影:  ヨーロッパアルプス ~チロル・ドロミテ地方~ 1~2枚目:2016.7.5. 2枚目:7.1. 

Memo: ヨーロッパハルリンドウ節のグループ(?)。ヨーロッパアルプスの1,600~3,000m付近の、日当たりが良くて雪が遅くまで残る[湿地やガレ場に生育。草丈は5~10cm程度。葉は茎の下部に行くほど密に付くが、ロゼットにはならない。花は濃い青色。



  12.ゲンティアナ・オルビクラリス G. orbicularis ~

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苦灰岩質・石灰岩質のところに群生


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ドロマイト(岩石)の間にロゼット葉が密集



撮 影:  ヨーロッパアルプス ~ドロミテ地方・ラガツォイ~ 2016. 7. 5.  

Memo: ヨーロッパハルリンドウ節のグループ(?)。ヨーロッパアルプスの2,600~3,000m付近の石灰質の土壌に生育。草丈は3~8cm程度と小さい。茎はほとんど見られない。広卵形の葉がロゼットに密に集まっている。花は濃い青色。



  13.ゲンティアナの仲間 G.  sp. ~

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日当たりの良い草原に群生


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ロゼット葉が地面に密集


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撮 影:  ヨーロッパアルプス ~チロル・ドロミテ地方~ 1~3枚目:2016.7.1. 2枚目:7.6. 

Memo: ヨーロッパハルリンドウ節のグループ(?)草丈は5~15cm程度。葉は茎の下部に行くほど密に付き、根出葉はロゼットに密に集まる。花は濃い青色。

11~13の "リンドウ” は詳しく調べていないので、正しく同定できていない(図鑑ではG. verna は形がよく似ているとの記載もある)。また、ネットでは8~9、11~13の何れをもヨーロッパアルプスの3大名花の一つ~エンツィアン~ としているところもある。


 

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リンドウ(竜胆) [リンドウ科]


231-11 リンドウ科 リンドウ属  - その1-

** 日本に自生している "リンドウ” **

リンドウ属はリンドウ科の基本となる属で、"ゲンチアナ節”、"メガランテ節"、"ヨーロッパハルリンドウ節"(以上は日本に自生しない)、"リンドウ節"、"ヤクシマリンドウ節"、"トウヤクリンドウ節"、"ミヤマリンドウ節"の7グループに分けられている。

リンドウ属は茎が直立し、対生または輪生する多年草または一年草・越年草。は紫色が多く、花冠はふつう5裂して、それぞれの裂片の間に副片がある。フデリンドウやタテヤマリンドウは一年草・越年草、リンドウやミヤマリンドウは多年草。トウヤクリンドウは花冠が黄白色。



  1.リンドウ ~ Gentiana scabra var. buergeri

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リンドウ(竜胆)花は赤紫色~青紫色


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 花は茎頂および上部の葉腋に付き、花冠裂片は平開する


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撮 影:   谷川岳山麓  2010.10.16.

Memo: リンドウ節のグループ本州から四国・九州の、人里に近い野山から山地の明るい林床や草原に自生する。草丈は20~100cm、茎に4条線がある。葉は対生し、3脈が著しく目立つ。上部の葉は小さく、托葉状とならない。葉の縁はややざらつく。花期は秋(9~11月頃)で、花は赤紫色~青紫色で茎の先端と上部の葉腋に付く。花冠裂片は平開する。



   2.エゾリンドウ ~ G. triflora var. japonica 

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エゾリンドウ(蝦夷竜胆)


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花は茎の上部と葉腋に付く

撮 影:   1枚目:大雪山旭岳山麓  2012. 7.24.  2枚目:湯の丸山 2015.10.1.

Memo: リンドウ節のグループ北海道、本州中部以北の山地帯~亜高山帯の草地や湿地に生育。葉は茎の中ほどにも付き、縁はざらつかない。花は茎の上部と葉腋に付き、花冠裂片は平開する。園芸店で売られている “リンドウ” はエゾリンドウの栽培品が多いという。



   3.エゾオヤマリンドウ ~ G. triflora var. japonica subvar. montana

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エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)


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撮 影:   大雪山旭岳山麓  2012. 7.24.

Memo: リンドウ節のグループエゾリンドウの高山型(亜高山帯~高山帯)で、草丈が10~30cmと小さい。北海道の大雪山や夕張岳、東北の岩手山や月山等に分布。花冠裂片は平開する。花つきは悪く、茎の先端にだけ付く。花冠はやや短く、先端は平開する。



  4.オヤマリンドウ ~ G. makinoi

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オヤマリンドウ(御山竜胆)・・・?

撮 影:   白山山麓  2012. 10. 7.

Memo: リンドウ節のグループ本州中部以北の亜高山帯~高山帯の草地や低木林の林縁に生育。花は茎の先端にのみつき、花冠は長さ2~3cmと短く、浅く5裂するが開花時に完全に開ききることはない。。



   5.トウヤクリンドウ ~ G. algida

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風衝地に咲くトウヤクリンドウ(当薬竜胆)


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花冠には淡黄色で青緑色を帯びた斑点がある 


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この年の開花は例年より早かったのでないだろうか・・?

撮 影:   五色ヶ原  2014. 7.29.

Memo: トウヤクリンドウ節のグループ本州中部地方以北の高山帯の草地や風衝地に生育。花期は秋(8~9月)。花は淡黄色で青緑色を帯びた斑点があり、花冠の裂片は平開しない。



  .ミヤマリンドウ ~ G. nipponica ~

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ミヤマリンドウ(深山竜胆)


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花の中心部は色が濃くなるだけで筋は入らない は丸みがある


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 花冠は5裂し、裂片の間にある三角の副片とともに平開する


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撮 影:   1枚目:大日岳 2013.9.21.  2枚目:大雪山旭岳 2012.7.24  

               3枚目:五色ヶ原 2014.7.29 4枚目:月山 2011.7.17

Memo: ミヤマリンドウ節のグループ。北海道、本州中部以北の主に日本海側の高山帯の草地に生育。草丈は5~10cm位。花の中心部は色が濃くなるだけで、筋は入らない。葉は丸みがあり、対生し水平に開く。



  7.タテヤマリンドウ ~ G. thunbergii  f. minor ~

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 シロバナタテヤマリンドウ(白花立山竜胆)


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白花品種: G. thunbergii  f. ochroleuca

撮 影:  五色ヶ原  2014. 7.29.

Memo: ミヤマリンドウ節のグループ。北海道、本州三重以北の山地~高山帯の湿地に生育。草丈は5~15cm位。花は淡青紫色~紫を帯びた白色で、茎や枝先に1個づつ付く。花の中心部には青色の筋が入る。葉は尖っていて、茎に密着する。



☆☆ 対比★★ ・・・・・ ミヤマリンドウ & タテヤマリンドウ  

17-1ミヤマリンドウ.jpg 17-2タテヤマリンドウ.jpg

ミヤマリンドウ(左)の葉は丸く、開いている。タテヤマリンドウ(右)は尖っていて茎に付いている。



次回へ ・・・・・ 続きます。


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